廃棄パネルの行方は!?

4月21日、経済産業省で「再生可能エネルギー発電設備の適正な管理に関する検討会」の初会合が開かれ、経産省は同日、使用済みの太陽光パネルの廃棄量が2035~37年にピークを迎え、産業廃棄物の最終処分量の1.7~2.7%、ピーク時の排出量は年に約17万~28万トンにもなると発表しました。

太陽光発電設備については、近年大規模な発電設備の建設が相次いでいますが、すべてが問題なく建設されている訳ではありません。
景観上の問題だけでなく、安全や法令上の問題を後回しにしたような設備が出てきているのが現状です。
今までに太陽光発電設備などを規制する条例を制定した自治体は、全国で184にのぼっていますが、条例に抵触するような設備を作る事業者が廃棄パネルを適切に廃棄するとは思えない、という意見がこうした自治体以外からも寄せられています。

今後、同検討会では自治体や省庁間の連携を強化して法令違反に迅速に対応する方策などを議論する予定としています。

これに関連する話題としては、今年夏ごろまでに経済産業省、環境省、国土交通省、農林水産省が共同で太陽光発電設備の建設を山林から平地に誘導する検討会を立ち上げる予定、としています。やっと省庁横断的な検討課題となってきた、と感じます。