エネルギー基本計画 素案が公表されました
先だってエネルギー基本計画の見直しが行われ、経済産業省が2030年度の電源構成について
素案を公表されたことはご存じの方もいらっしゃるでしょう。
皆さんが受講された講座では2030年度の目標値について「再生可能エネルギーは22~24%、
太陽光はそのうち7%の
目標」とお聞きになっていると思いますが、今回の見直しでは再エネは約36~38%程度、そのうち
太陽光は約15%程度とする案を示しました。
2019年度の再エネ実績が約18%ですのでずいぶん大幅な目標アップですが、あくまで暫定値で
今後変動はあり得ますので早合点しないようにお願いします。
今回の件については、河野規制改革担当大臣が資源エネルギー庁の次長と統括調整官のふたりに対し「程度」か「以上」かを巡ってパワハラまがいの発言をした、という報道もあったので
ご記憶の方も多いと思います。その発言の元となったのがエネルギー基本計画の見直しにあった、という訳です。気になる方はこちらの「エネルギー基本計画(素案)の概要」をご覧ください。
https://www.enecho.meti.go.jp/committee/council/basic_policy_subcommittee/2021/046/046_004.pdf
日本は2050年度までにカーボンニュートラルの実現を目指すことを宣言していますので、再エネの目標値を今のうちに上げておくことが大命題となっているのです。
またRE100に参加し脱炭素企業を目指す企業も増えてきています(現在日本企業は54社)。
このことからも再生可能エネルギー、特に環境負荷の少ない太陽光発電の目標値は上がることが必然と言えます。
いずれにしろ太陽光発電設備は今後まだまだ増え続けることが見込まれます。